ラグビーのコンバージョンはどこから蹴る?トライの位置・ゴールの条件・二点の重みを、紙の図と点差の例で次の試合から観戦してみよう!

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トライが決まった! よし、と思ったら、選手がボールを持って後ろへ歩いていく。ゴールの正面ではなく、ずいぶん端のほうに置いている。

えっ、その場所から蹴るの? もっと真ん中へ寄せたら、狙いやすそうなのに。

初めてラグビーを見ると、トライ後のキックでこんな疑問が出てくるよね。このキックはコンバージョン。成功すると2点が加わるんだ。でも、好きな場所を自由に選べるわけではないよ。

今回は、主に15人制のラグビーユニオンを観戦する人へ、トライの位置と蹴る位置のつながりを話していくね。点数の名前を一覧で覚えるより、一本のキックを見届けるための入口にしたい。

規則はWorld Rugbyの公式情報を確認し、読む本の候補には上田泰平監修『ラグビーの教科書』を紹介するよ。本の本文を読んだ感想ではなく、出版社の書誌と構成を確かめた案内だよ。

目次

トライの位置から、タッチラインと平行な線を引いてみよう

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まず、キッカーがどこへ歩いているのかを見る前に、トライが認められた場所を覚えておこう。左右の真ん中付近なのか、タッチラインに近い端なのか。最初はその違いだけでもいいよ。

World Rugbyの第8条では、コンバージョンは、トライが与えられた地点を通り、タッチラインと平行な線上で、フィールドオブプレー内から行うとされている。

言葉だけだと、線が何本も出てきて忙しいね! 紙に簡単な図を描くと整理できるよ。

長方形を一つ描いて、左右の長い辺をタッチラインとする。上側を今攻めているチームの相手側トライラインとし、その奥が相手のインゴールだと考えよう。実際の寸法を縮尺通りに描かなくても、この位置関係を確認する練習はできる。

次に、上側の中央あたりへ二本のゴールポストの印を付ける。右端に近いところへ、トライが与えられた場所を表す丸を置こう。その丸を通って、左右のタッチラインと平行になる線を、手前のフィールドへ引いてみて。

この線が、コンバージョンの蹴る場所を考える手掛かりになる。右側でトライしたら、右側のその線へつながるんだ。ボールをゴール正面の線へ横移動させて、どこからでも蹴ってよいわけではないよ。

ここで図をいったん見よう。トライした地点と、キックする地点は同じ場所ではない。けれど、無関係でもない。同じ平行線の上という関係があるんだ。

テレビでは、トライの映像からキッカーのアップへ切り替わるので、位置のつながりを見失うことがある。ゴールとタッチラインが映る広い画に戻ったら、さっきのトライはどちら側だったかな、と取り直してみてね。

現地で見る場合も、歓声の直後にキッカーだけを目で追わず、トライが認められた辺りを一度見てからボールの位置へ移す。視線を二段階にする練習だよ。最初から距離や角度まで分からなくても、左右の関係を見つけられたら一歩進んでいる。

私は、最初にこの線を知るのが分かりやすいと思う。難しそうな位置を選んでいるのかな、という疑問が、トライの場所から続く規則なんだ、と変わるから。キックだけを切り取らず、直前のトライからつなげて見られるようになるよ。

後ろへ下がると、距離だけでなく見える角度も変わる

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平行な線の上から蹴ることが分かったら、次の疑問が出てくるね。同じ線の上なのに、どうして後ろへ下がるんだろう。

ここは、さっきの紙の図で続けてみよう。右寄りの線上に、トライラインへ近い点と、そこから手前へ下がった点を二つ打つ。それぞれの点から、二本のゴールポストへ線を引いてみて。

二組の線が作る角度は、同じとは限らない。端からゴールへ向かうときは、ゴールの横幅を真正面から見る形にはならないんだ。近い点と下がった点で、ゴールへ向ける方向や距離が変わることを、まず図の上で見てみよう。

この練習は位置関係を考えるためのもので、選手にとっての最適なキック地点を計算するものではないよ。角度が広く見えた場所なら必ず成功しやすい、とも言わない。遠くへ下がれば、ゴールまでの距離も変わるからね。

近ければ何でも簡単、という一つの見方から少し離れて、距離と位置の両方を見る。そうすると、キッカーがボールを置くまでの時間にも関心が向くんだ。

観戦で試してほしいのは、前のキックと同じ距離かを当てることより、トライが中央寄りだった回と、端寄りだった回を比べること。蹴る線の位置、ゴールの向き、選手がボールを置いたところを順に見よう。

選手が位置を決める理由には、その選手の技術や当日の条件なども関わる。観客から見えていない事情もあるので、この位置が正解、あそこへ置けばよかった、と簡単に結論を出さなくていいよ。

その代わり、具体的な疑問を一つ持てる。同じチームのキッカーが、右寄りのトライ後にはどこへ置いたのか。中央寄りのトライ後とは、どんな位置の違いがあったのか。自分の見えた範囲で比べて、分からない理由は分からないまま残そう。

中継のカメラ位置にも気を付けたい。真正面の画と、斜めからの画をそのまま並べると、同じ場所でも距離や角度の印象が変わる。見た目だけで測定したつもりにならず、タッチラインやゴールの位置を頼りにしよう。

紙の図へ戻るなら、キック地点からゴールまでの線だけでなく、トライ位置へつながる平行線も残してね。どこへ自由に動けて、どこへは自由に動けないのか、その区別を忘れずに考えられる。

この数十秒、次のプレーまでの待ち時間だと思っていたら、もったいないかもしれない。トライから蹴る場所までがつながって見えると、ボールを置く動きも、一本のキックの準備として楽しめるよ。

ボールが高く上がったら、横棒の上と二本の間を見よう

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いよいよキック。ボールが上へ飛ぶと、つい高さだけを見てしまうけれど、成功の条件は高く蹴れたことだけではないよ。

World Rugbyの第8条では、ゴールは、蹴られたボールが味方や地面に先に触れず、クロスバーの上を越え、ゴールポストの間を通ることが条件になる。クロスバーは、二本のポストを横につないでいる棒だよ。

観戦の入口では、横棒より上か、二本のポストの間か、この二つをセットで見る。そのうえで、判定や得点表示を確認しよう。

横棒より高い位置を通っても、ポストの外側へ飛んだなら、同じ成功とはならない。逆に、二本の間の方向へ進んでも、横棒の下を通るだけでは足りないんだ。

あ、見る場所が分かると、ボールを追いやすいね。

キック直前に、ゴールの二本と横棒を一度見ておく。ボールが上がったら、見えているゴールとの関係を確かめる。ボールが小さくて見えなかったら、無理に成功や失敗を言い当てず、判定と得点表示を待とう。

ボールは、ポストのいちばん上より高いところへ飛ぶこともある。公式規則には、ポストがもっと高ければその間を通っていたと判断される場合、成功となる規定もある。目に見えるポストの高さだけを限界として考えないんだね。

ただし、その場の角度から見ただけでは、どちら側を通過したか分かりにくいこともある。観客の席と判定に用いる見方を同じにせず、分からなかった場合は中継の説明やリプレーで確かめよう。

映像を見返せるなら、キック前のボール位置、蹴ったあと、ゴールを通過するところを一続きで見るのがおすすめ。最後の静止画だけだと、手前と奥の関係を読み違えることがあるからね。

コンバージョンは、通常のトライで得た5点とは分けて数えよう。キックが成功すると2点が加わり、その一連の得点は5点と2点で7点になる。キックが成功しなくても、認められたトライの5点がそれだけで取り消されるわけではないよ。

だから、トライの直後に7点が入ったと決めてしまわず、追加のキックがどうなったかまで見届けたい。最初の歓声と、キック後の反応を分けて受け取ると、得点表示の変化にもついていきやすくなる。

見えた、と思ったキックと、見えなかったキックが混ざっても大丈夫。毎回正解を即答することが観戦の目標ではないよ。一本のボールがゴールへどう向かったか、次にどこを見ればよさそうか。それが一つ分かったら、次のキックで試せるんだ。

二点で逆転する場面を、架空の点差で確かめてみよう

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2点だけ、と聞くと小さく感じるかもしれない。でも点差によっては、同点と逆転を分ける2点になるよ。

ここからは、仕組みをつかむための架空の計算例。実際の試合記録や、特定のチームの戦術を説明するものではないよ。まず応援する側が10点、相手が14点の場面を考えてみよう。

応援する側が通常のトライを一つ取り、5点が加わったら15対14。この段階で1点リードになる。さらにコンバージョンが成功したら17対14で3点リード。成功していなくてもトライ後には逆転しているけれど、成功すると差を広げられるね。

では、10対17で、応援する側が7点を追いかける場面はどうだろう。トライだけなら15対17で、まだ2点を追う。コンバージョンが成功したら17対17の同点になる。

同じ5点のトライでも、キックを待つときの気持ちは違うよね。もう逆転したあとに差を広げたい回と、成功すれば同点へ追い付く回。得点表示を見てからキックへ視線を戻すと、その一本の役割を考えやすくなる。

計算の例 通常のトライ後 コンバージョン成功後
10対14から追う 15対14、1点リード 17対14、3点リード
10対17から追う 15対17、2点を追う 17対17、同点
10対16から追う 15対16、1点を追う 17対16、1点リード

最後の例では、トライ後も1点を追っているけれど、成功したら1点リードへ変わる。わあ、この2点は大きい! 数字を単独で読むより、前後の点差を並べると重みが見えるね。

ここで、試合の勝敗が決まったとは早めに結論を出さないようにしよう。リードした段階なのか、試合終了後の結果なのかは別。残り時間や、その後の相手の攻撃もあるので、いまの点差として確認するんだ。

コンバージョンとは違う扱いもある。ペナルティトライは7点で、追加のコンバージョンは行わない。通常のトライの5点と、成功したコンバージョンの2点で7点になったケースとは、同じ合計でも内訳が違うんだよ。

World Rugbyの英語版第8条8.3にも、ペナルティトライではコンバージョンを行わないことが明記されている。キックがないのに7点が加わった場面では、表示と判定の説明を一緒に確かめたい。

観戦メモを付けるなら、合計だけでなく、通常のトライとコンバージョン成功を分けて書いてみよう。たとえばトライ前10対16、トライ後15対16、キック後17対16。三つの数字を順に残せば、どこで逆転したのかを後から読み直せる。

試合中ずっと計算し続けなくていいよ。最初は、応援する側がトライを取った一回だけで試そう。ゴールの場所と点差、この二つがつながると、選手がボールへ向かう時間にも目が離せなくなるね。

本と現行規則を使い分けて、次の一本で見る場所を決めよう

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もっと観戦の土台を広げたいなら、本を一冊候補にできるよ。上田泰平監修、実業之日本社の『ラグビーの教科書 ラグビー観戦が120%おもしろくなる!』。紙の本のISBNは9784408650524だよ。

出版社は2023年8月31日発売、A5判、160ページと案内している。タイトルにある120%は書名の一部で、読んだ人の効果を数字で保証するものとして紹介しているわけではないよ。

出版社の構成案内には、基礎知識、ルール、攻撃、ディフェンス、駆け引きを扱う五つの章がある。今の疑問が蹴る位置に限らず、試合全体の攻守へ広がったとき、内容の方向を確かめて選べる一冊なんだ。

ただし、2023年刊の本を、現在の競技規則そのものとして扱わないでね。今回のキック位置や得点の説明はWorld Rugbyの公式規則を参照した。本は読む視点を増やすための候補として、使う役割を分けているよ。

楽天市場では、紙の本か電子版か、新品か中古かも確認しよう。同じ題名を見つけても、購入する形式や条件まで同じとは限らない。ISBN、監修者、出版社を照合し、価格、送料、納期、商品状態はそれぞれの販売店で確かめてね。

確認した販売ページと出版社では、ページ数や発売月の表示に違いもある。ここでは出版社の書誌を採用しているよ。出版社のページには品切の表示もあるので、紹介ページがあることと、どの店でもすぐ買えることを同じにしないでおこう。

規則を読むときも、最初から第8条を全部暗記しなくていい。キック位置を知りたいなら8.8、得点の数字なら8.1、ゴールの条件なら8.4から8.6。自分の疑問に近い項目へ戻ってみよう。

確認先は、World Rugbyの日本語版・第8条、英語版・第8条、実業之日本社の書誌だよ。キックの制限時間など試験実施の表示がある項目もあるので、観戦する大会の規則や案内が必要な事項は、古い記憶だけで決めないようにしたい。

そして、次の試合では一つだけ選んでみて。トライの場所から平行な線を思い浮かべる。ゴールの横棒と二本のポストを見る。トライ前後とキック後の点差を比べる。全部を一度にしなくても、好きな入口でいいよ。

トライで喜んだあと、まだ一本残っている。その一本は、どこからゴールへ向かい、点差をどう変えるだろう。

次はボールを置くところから見てみよう! 蹴る場所に理由が見えて、2点が加わる瞬間までつながったら、歓声のあとにも楽しみが続くね。

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この記事を書いた人

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