※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
タッチへ出たボールを拾って、選手がすぐ投げ入れようとする。今はラインアウトに並ばなくていいの?
これは「クイックスロー」という、並んで行うラインアウトとは別の再開方法です。ただし、外へ出た後のボールに誰が触ったかで、できなくなる場合があります。
**観客などが外へ出たボールに触れた場合、その球でクイックスローはできません。別のボールに替えた場合もできず、同じチームのラインアウトになります。**
ここでは15人制を念頭に、確認時点のWorld Rugby公式規則18.3〜18.6を読んでいきます。
ボールを拾ったところから、三つ見てみよう
World Rugbyの規則18の18.5には、クイックスローが認められず、同じチームのラインアウトになる条件が並びます。
– すでにラインアウトが形成されている。
– タッチへ出た後、投げる選手と、ボールを持ってタッチへ出た選手以外の誰かがボールに触れた。
– 外へ出たものとは別のボールを使う。
タッチは、ここではボールなどがタッチラインの外へ出た状態のことです。
**「同じボールだから大丈夫」とだけ見ると、二つ目を見落とします。** 誰かが返してくれた球なら、外へ出てから触った人も関係するんですね。
逆に、投げ入れる選手や、ボールを持って外へ出た選手が触れたことだけで、必ずクイックスローができなくなるわけでもありません。規則はこの二人を例外として挙げています。
もちろん、これだけで投げ方まで何でも自由になるわけではありません。次の条件も見てみましょう。
真っすぐか自陣側へ。5m届く前に触らない
トライラインは、インゴールという得点区域の手前にある線です。クイックスローは、自分たちが守る側のトライラインに平行な方向、またはその線の方へ投げます。相手のトライライン側へ前に投げることはできません。
投げる位置も、マークオブタッチという通常のラインアウトの基準線と、自陣トライラインの間です。投げる選手の両足はフィールドの外に置きます。
さらに、ボールは、地面や選手に当たる前にタッチラインから内側5mの線へ届く必要があります。mはメートルです。5m進む前にプレーしたり、その距離を進むのを妨げたりしてもいけません。
**並ぶ前に投げられる。でも、近くの味方へちょんと渡すだけでいいわけではない。** 位置、方向、届く距離まで条件があるんです。
次の観戦では、ボールが外へ出た後も少し追ってみて。誰が拾ったか、同じ球か、それからどこへ投げたか。再開の前に見えることが増えてきますよ。
まず観戦の全体像を知りたいなら、入門書も候補に
細かい条件を読む前に、再開方法やポジションからつかみたい方には、中野良一・木谷友亮『ラグビーのルール 超・初級編 増補改訂版』があります。Kishiboyというキャラクターとともに基本を紹介する本で、出版社の目次には「再開方法」や各ポジションが並びます。
2023年刊の入門書なので、この記事の細かな条文確認は上のWorld Rugby公式ページを根拠にしています。本の内容が今の全競技規則と同じだとは決めず、全体を知る入口に使ってくださいね。
観客から返った球を、すぐ投げ入れられない場面。そんなときは「なぜ投げないの?」で止まらず、誰が触ったかを一つ思い出してみましょう。並び直す理由が、ボールの通ってきた道から分かることもあります。