ラグビーの得点は5種類!トライ5点・コンバージョン2点・ペナルティトライ7点など、ワールドラグビーの競技規則で得点方法を確認する

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ラグビーの試合を見ていると、トライのあとにキックをしたり、反則のあとにゴールを狙ったりと、点の入り方がいくつもあって「いまの得点は何点?」と迷うことがありますよね。サッカーのように1点ずつ入るわけではないので、最初は少しわかりにくく感じるかもしれません。

この記事では、ラグビーの国際統括団体であるワールドラグビーが公開している競技規則(Laws of the Game)の第8条「得点(Scoring)」をもとに、ラグビーの得点の種類と、それぞれのルールを整理しました。観戦の前に読んでおくと、試合の流れがぐっとわかりやすくなるはずです。

※競技規則は改定されることがあります。この記事は、ワールドラグビーの競技規則のウェブサイト(英語版)に掲載されている第8条の内容をもとにしています。大会によっては独自の規定が使われる場合もあるので、くわしくは公式の情報を確認してください。

目次

ラグビーの得点は5種類

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得点の種類と点数の一覧

ワールドラグビーの競技規則の第8条1項では、得点の方法と点数が次のように定められています。

得点の種類 英語の表記 点数
トライ Try 5点
コンバージョン Conversion 2点
ペナルティトライ Penalty try 7点
ペナルティゴール Penalty goal 3点
ドロップゴール Dropped goal 3点

トライで5点を取り、続くコンバージョンが成功すれば2点が加わって合計7点になります。ペナルティトライは、それだけで7点です。キックで狙うペナルティゴールとドロップゴールは、どちらも3点です。

ゴールが成功する条件

第8条4項では、どのゴールも、ボールが味方の選手や地面に先に触れることなく、クロスバーの上を越えてゴールポストの間を通らなければ成功しない、と定められています。

さらに、ボールがクロスバーを越えてゴールポストの高さよりも上を通った場合は、ゴールポストがもっと高ければその間を通っていたと判断されれば成功となります(第8条5項)。また、ボールがクロスバーを越えたあとに風で押し戻されてフィールドに戻ってきても、得点はそのまま認められます(第8条6項)。

5つの得点方法をくわしく見てみよう

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ここからは、ラグビーの得点の5つの方法を、競技規則の内容に沿って順番に見ていきます。

1. トライ(5点)

トライは、ラグビーでいちばん大きな基本の得点です。第8条2項では、攻撃側の選手が次のようなときにトライが認められる、と定められています。

項目 トライが認められるとき
a 相手のインゴールで、最初にボールをグラウンディングしたとき
b スクラム、ラック、モールがトライラインに達したとき、最初にボールをグラウンディングしたとき
c トライラインの手前でタックルされたが、その勢いのまま地面を滑るように相手のインゴールに入り、最初にボールをグラウンディングしたとき
d 相手のトライライン近くでタックルされ、すぐに手を伸ばしてボールをグラウンディングしたとき
e プレーイングエリアの外にいる選手が、ボールを持っていない状態で、相手のインゴールにあるボールをグラウンディングしたとき

グラウンディングとは、ボールを地面に押さえることです。トライという名前ですが、ボールをインゴールに運んで地面に押さえることが必要なのですね。

2. コンバージョン(2点)

トライが決まると、そのチームはコンバージョンに挑戦する権利を得ます(第8条7項)。コンバージョンは、プレースキックかドロップキックで蹴ります。

キッカーは、トライが認められた地点を通り、タッチラインと平行な線上で蹴らなければなりません(第8条8項a)。そのため、ゴールポストの近くでトライを決めると、正面から蹴りやすくなります。ボールは地面に直接置くか、砂やおがくず、キッキングティーの上に置き、ボールを支える味方の選手に手伝ってもらうこともできます(第8条8項b)。

また、競技規則のウェブサイトでは、世界共通の試験的ルール(Global Law Trial)として、トライが認められてから60秒以内(プレー時間)に蹴らなければならない、と示されています(第8条8項c)。

コンバージョンでボールが倒れたら?

コンバージョンでは、置いたボールが倒れてしまうこともあります。競技規則では、そうした場合の扱いも細かく決められています。

状況 競技規則での扱い
助走を始める前にボールが倒れた レフリーはキッカーにボールを置き直すことを認める。その間、相手チームはトライラインの後ろにとどまる(第8条10項)
助走を始めたあとにボールが倒れた キッカーはそのまま蹴るか、ドロップゴールを試みることができる(第8条11項)
ボールが倒れて転がり、キックの線から外れたが、クロスバーを越えた コンバージョンは成功(第8条12項)
助走を始めたあとにボールが倒れてタッチに転がり出た キックは認められない(第8条13項)

また、キッカーのチームは、ボールを支える選手を除いて、蹴る瞬間にボールより後ろにいなければならず、相手チームが早く走り込むように誤らせることをしてはいけない、とされています(第8条9項)。相手チームの選手がボールに触れても、キックが成功すれば得点は認められます(第8条17項)。

3. ペナルティトライ(7点)

ペナルティトライは、相手チームの反則(不正なプレー)がなければトライになっていたと考えられる場合や、もっと有利な位置でトライできたと考えられる場合に与えられます(第8条3項)。

ペナルティトライはゴールポストの間で与えられ、コンバージョンは行いません。そのかわり、最初から7点が入ります。また、反則をした選手は、注意を受けてイエローカードを示されるか、退場となります。

4. ペナルティゴール(3点)

ペナルティゴールは、相手の反則によって与えられたペナルティから、ゴールを狙って蹴るものです。第8条18項では、ペナルティゴールはペナルティからのみ得点できる、と定められています。

キックするチームは、ゴールを狙う意思を遅れずに示さなければなりません(第8条19項)。意思を示したら、ゴールを狙って蹴らなければならず、その意思は、レフリーに伝えるほか、キッキングティーや砂が運ばれてきたり、選手が地面に印をつけたりすることでも示されたことになります(第8条20項)。

キックは、意思を示してから60秒以内(プレー時間)に行わなければなりません。違反すると、キックは認められず、相手ボールのスクラムになります(第8条21項)。

ペナルティゴールでも、ボールは地面に直接置くか、砂やおがくず、キッキングティーの上に置き、ボールを支える味方に手伝ってもらうことができます(第8条24項)。また、キッカーがゴールを狙う意思を示していなくても、ドロップキックをしてゴールが決まれば、得点は認められます(第8条23項)。

5. ドロップゴール(3点)

ドロップゴールは、試合が流れているプレーの中で、ドロップキックでゴールを決めるものです(第8条28項)。ドロップキックとは、ボールを手から落として、地面にはね返ったところを蹴るキックのことです。

試合の流れの中でいきなり狙えるので、接戦の終盤などでドロップゴールが決まると、試合の流れが一気に変わることもあります。ただし、フリーキックを与えられたチームは、ボールがデッドになるか、相手がボールをプレーしたり、触れたり、ボールを持った選手にタックルしたりするまでは、ドロップゴールで得点できない、と定められています(第8条29項)。

キックのときの相手チームのルール

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コンバージョンのときの相手チーム

コンバージョンのとき、相手チームの選手は全員、自分たちのトライラインまで下がり、キッカーが蹴るための助走を始めるまで、その線を越えてはいけません(第8条14項)。キッカーが助走を始めたら、ゴールを防ぐために走り込んだり、ジャンプしたりすることができますが、ほかの選手に体を支えてもらってはいけません。

また、コンバージョンのときに、相手チームは声を出してはいけない、とされています(第8条15項)。相手チームが違反しても、キックが成功すれば得点は認められます。キックが失敗した場合は、蹴り直しとなり、相手チームは走り込むことができません。

ペナルティゴールのときの相手チーム

ペナルティゴールを狙う意思が示された場合、相手チームは、キッカーが助走を始めてからボールが蹴られるまで、手を体の横につけて静止していなければなりません(第8条22項)。守備側の選手は、ペナルティキックでゴールを狙うときに声を出してはいけない、ともされています(第8条26項)。

相手チームが違反しても、キックが成功すれば得点は認められ、さらにペナルティが与えられることはありません。キックが失敗した場合は、元の地点から10メートル前でペナルティが与えられます(第8条27項)。

ラグビーの得点でよくある質問

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トライのあとのキックは蹴らなくてもいいの?

第8条7項では、コンバージョンの機会は辞退することもできる、とされています(第5条8項a参照)。試合の残り時間によっては、キックをせずに試合を再開することもあります。

ペナルティトライのあとにキックはある?

ありません。ペナルティトライは7点が与えられ、コンバージョンは行わない、と定められています。

ペナルティのとき、いつもゴールを狙うの?

いいえ、ペナルティゴールを狙うかどうかはチームが選びます。ゴールを狙う場合は、その意思を遅れずに示す必要があります。点差や残り時間、キックの位置などを考えて、3点を確実に取りにいくのか、トライを狙って攻め続けるのかを判断する場面は、観戦していても見ごたえがあります。

7人制ラグビーでも得点は同じ?

ワールドラグビーの競技規則には、7人制ラグビー向けの規定(Variations)もあります。7人制では、コンバージョンをドロップキックで行うなど、15人制と違う点があります。観戦するときは、どちらのルールの試合なのかも確認してみてください。

一度のプレーで最大何点取れる?

トライ5点とコンバージョン2点で7点、またはペナルティトライの7点が、一度に入る点数として大きいものです。残り時間と点差によって、トライを狙うのか、3点のゴールを狙うのかを選ぶ駆け引きも、ラグビーの見どころです。

ラグビーの得点のルールを知って観戦を楽しもう

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ラグビーの得点のポイントを、もう一度まとめておきます。

  • 得点はトライ5点、コンバージョン2点、ペナルティトライ7点、ペナルティゴール3点、ドロップゴール3点の5種類
  • トライは、相手のインゴールでボールをグラウンディングすることで認められる
  • コンバージョンは、トライした地点を通るタッチラインと平行な線上で蹴る
  • ペナルティトライは7点で、コンバージョンは行わない
  • ペナルティゴールはペナルティからのみ狙え、意思を示したら60秒以内に蹴る
  • ドロップゴールは、プレーの流れの中でドロップキックで決める

得点のルールを知っておくと、キックを選ぶ理由や、残り時間の駆け引きも見えてきます。次の試合では、得点の種類にも注目して楽しんでみてくださいね。

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