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ラグビーを見ていて、「時計はもう40分を過ぎているのに、まだプレーが続いてる!」と不思議に思ったことはありませんか。ラグビーは、時間が来たらすぐ終わるのではなく、「ボールがデッドになったら」前半や後半が終わるスポーツなんです。ワールドラグビーの競技規則の第5条「時間」をもとに、試合時間やハーフタイム、時間を止める場面などをやさしくまとめました。
この記事では、ワールドラグビーの競技規則(Laws of the Game)第5条「時間(Time)」と、マッチコミッショナー向けの「試合中(During the match)」の案内をもとに、ラグビーの試合時間とハーフタイム、時間の止め方について5つのポイントで整理します。後半の、観戦のときに時計を見ながら楽しむコツは、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点でワールドラグビーに掲載されている内容をもとにしています。確認日は2026年10月24日です。競技規則は英語版を、この記事で日本語に訳して紹介しています。大会によっては独自のルールで試合時間が決められることもあるので、観戦する大会の案内もあわせて確かめてくださいね。
ラグビーの試合時間は「80分以内」
第5条1項
競技規則では、試合は80分を超えないもの(それぞれ40分以内の前半・後半に、空費された時間を加えたもの)とされています。
延長戦
ただし、ノックアウト方式の大会で引き分けになった試合について、大会の主催者が延長戦を認めている場合は例外です。
空費された時間
「time lost」は、けがの手当てなどでプレーが止まった時間のことです。この時間は試合時間に足されます。
時計の見方
テレビの中継などで表示される時計が40分や80分を過ぎても、すぐには終わらない理由がここにあります。
ラグビーの試合時間 5つのポイント
1. 前後半40分以内で合計80分以内
空費された時間はプレー時間に足されます。主催者が認めた場合、ノックアウト方式の大会の引き分けでは延長戦もあります。
2. ハーフタイムは15分以内
長さは大会の主催者が決めます。チームとマッチオフィシャルは、この間に競技場の囲いの外へ出てもよいとされています。
3. 時計はレフリーが管理
アシスタントレフリーや公式タイムキーパーに任せることもでき、その場合レフリーが止める合図を出します。
4. けがの手当ては1分まで
重いけがの場合は、競技区域から運び出すために1分より長く時間をとることができます。
5. 時間後はボールがデッドで終了
ただし、スクラムやラインアウトが終わっていない場合やペナルティなど、続く場合もあります。
5つのポイント早見表
| ポイント | ワールドラグビーの案内 |
|---|---|
| 前後半40分以内で合計80分以内 | 80分 |
| ハーフタイムは15分以内 | 15分 |
| 時計はレフリーが管理 | 計時 |
| けがの手当ては1分まで | けが |
| 時間後はボールがデッドで終了 | 終わり方 |
ハーフタイムは15分以内
第5条2項
ハーフタイムは15分を超えない休憩で、長さは大会の主催者が決める、とされています。
外に出てもいい
ハーフタイムの間、チームとマッチオフィシャルは競技場の囲いの外へ出てもよいと書かれています。
笛から笛まで
マッチコミッショナー向けの案内では、ハーフタイムの長さを「笛から笛まで」で見守るように、とされています。15分以内なので、もっと短いこともあります。
7人制は2分以内
同じ案内で、セブンズ(7人制)ではハーフタイムは2分を超えてはならない、と説明されています。
国際試合以外は短くできる
第5条3項
国際試合ではない試合では、大会の主催者が試合時間を短くすると決めることができます。
決まらないとき
主催者が決めていない場合は、両チームが合意して試合時間を決めます。合意できなければ、レフリーが決めます。
子どもの試合など
学校や地域の試合で、プロの試合より短い時間で行われることがあるのは、このルールがあるからなんですね。
時計を管理するのはだれ?
第5条4項
時間はレフリーが管理しますが、アシスタントレフリーの一人または両方、公式タイムキーパーに任せることもできます。
止める合図
任せた場合は、レフリーがプレーの停止を合図で伝えます。
迷ったとき
公式タイムキーパーがいない試合で、レフリーが正しい時間に自信がないときは、アシスタントレフリーに相談します。アシスタントレフリーが分からない場合に限って、ほかの人に相談できるとされています。
レフリーが時間をとる場面
第5条5項
レフリーはプレーを止めて、選手のけがのために1分まで時間をとることができます。重いけがの場合は、選手を競技区域から運び出すため、1分より長くとることも認められています。
協議
ほかのオフィシャルとの協議のためにも、プレーを止めて時間をとることができます。
第5条6項
ボールがすでにデッドになっているときは、選手の入れ替え、ウェアの交換や修理、スパイクのひもを結び直すこと、ボールを取りに行くことのために時間をとることができます。
観戦のヒント
試合中に時計が止まったら、だれかの手当てなのか、入れ替えなのか、周りのようすを見てみると流れが分かりやすいですよ。
時間が来ても終わらない場合
基本
第5条7項では、時間が過ぎたあと、ボールがデッドになったら前半・後半が終わる、とされています。
スクラムやラインアウト
時間内に与えられたスクラム、ラインアウト、リスタートキックが終わっておらず、ボールがオープンプレーに戻っていない場合は続きます。正しく行われなかったときや、ボールがオープンプレーに入らなかったときも含まれます。
フリーキックとペナルティ
レフリーがフリーキックやペナルティを与えた場合も、続きます。
タッチキック
ペナルティでタッチをねらって蹴ったボールが、タップされず、ほかの選手にも触れずにデッドになった場合も、続くとされています。
トライのあと
トライが決まった場合は、コンバージョンを蹴る時間がとられます。
安全のための中断
選手の安全のためにプレーが止められた場合は、スクラムで再開されます。
コンバージョンは蹴らなくてもいい
第5条8項
トライをしたチームは、コンバージョンを蹴ることも、蹴らないことも選べます。
「ノーキック」
蹴らない場合は、トライが認められたあとに「no kick(ノーキック)」と言って、レフリーに伝えます。
時間内なら
時間が過ぎる前にコンバージョンを蹴るか断るかした場合は、レフリーはリスタートキックを与えます。
時計の再開
コンバージョンを蹴る場合は、ボールを蹴った瞬間から時間が計られます。試合の終わりぎわに「ノーキック」を選ぶ場面を見かけたら、残り時間との関係を考えてみるとおもしろいですよ。
暑い日の給水と、試合の中止
第5条9項
とても暑い日や湿度が高い日には、レフリーの判断で給水のための休憩(ウォーターブレイク)をとることができます。
2分間
この休憩は2分間で、前半・後半それぞれの中ほどで、得点のあとか、ハーフウェイライン付近でボールがデッドになったときにとるとされています。
厳しい暑さのとき
極端な状況では、ワールドラグビーの暑さに関するガイドラインに従って、もっと長い休憩やハーフタイムが認められることもあります。
第5条10項
レフリーは、続けるのが安全ではないと考えた場合、いつでも試合を終わらせたり中断したりする権限を持っています。
第5条の早見表
第5条の10の項目を、ひとことずつ表にまとめました。
原則の欄
競技規則には、条文の前に「原則(Principle)」が書かれている条もあります。条文とあわせて読むと、ルールの考え方がつかみやすくなりますよ。
| 項 | 内容 |
|---|---|
| 5.1 | 試合は80分以内(40分以内の前半・後半+空費された時間) |
| 5.2 | ハーフタイムは15分以内 |
| 5.3 | 国際試合以外は試合時間を短くできる |
| 5.4 | 時計はレフリーが管理する |
| 5.5 | けがの手当て(1分まで)や協議で時間をとれる |
| 5.6 | ボールがデッドのときに入れ替えなどで時間をとれる |
| 5.7 | 時間後、ボールがデッドになったら終わる(例外あり) |
| 5.8 | コンバージョンは蹴らないことも選べる |
| 5.9 | 暑い日の給水休憩は2分 |
| 5.10 | 安全でなければ試合を終わらせたり中断したりできる |
観戦のときに時計を見ながら楽しむコツ
ここからは、ワールドラグビーの案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、競技規則をもとにした、この記事からの観戦の提案です。
40分を過ぎたら
時計が40分や80分を過ぎたら、「次にボールがデッドになったら終わり」と思って見ると、緊張感がぐっと増します。
終わりぎわの選択
時間が過ぎたあとは、ボールがデッドになると前半・後半が終わります。負けているチームがボールをつなぎ続ける場面では、この決まりを思い出してみてください。
ハーフタイムの過ごし方
15分以内のハーフタイムは意外と短いので、売店やお手洗いは早めに動くのがおすすめです。
時計が止まる理由
けがの手当てや協議で止まったときは、どんな理由かを周りのようすから考えてみてくださいね。
よくある質問
ラグビーの試合時間は?
80分を超えない時間で、それぞれ40分以内の前半・後半に、空費された時間を加えたものです。
ハーフタイムは何分?
15分以内で、大会の主催者が決めます。
7人制のハーフタイムは?
マッチコミッショナー向けの案内では、2分以内とされています。
時計はだれが管理する?
レフリーです。アシスタントレフリーや公式タイムキーパーに任せることもできます。
けがのときは何分止まる?
1分までです。重いけがの場合は、もっと長くとることができます。
時間が過ぎたらすぐ終わる?
いいえ。ボールがデッドになったら終わります。ペナルティなどで続く場合もあります。
給水タイムはある?
とても暑い日などは、レフリーの判断で2分間の休憩をとることができます。
ラグビーは「時間とボールのデッド」で終わる
ワールドラグビーの競技規則の第5条では、試合は80分を超えない時間(40分以内の前半・後半に空費された時間を加えたもの)で、ハーフタイムは15分以内とされています。時間が来ても、ボールがデッドになるまで、またペナルティなどがあればプレーは続きます。時計とボールの両方を見ながら、試合の最後まで楽しんでくださいね。